小さな頃から絵が好きで、蒔絵師の父の側でいつも絵を描いて遊んでいるそんな私に
祖母がわら半紙をたくさん用意してくれていました。
父親の跡を継ぐことが当たり前のように育った私は工房の親方の下で蒔絵の修行を6年
修行先での仕事がお茶道具だったこともあり、独立後も主に茶道具を作り続けています。
自分が作るお道具がどのようにどんな場所で使われるかを知るために
蒔絵の修行に入ったと同時に茶道の道へも入門しました。
時には厳しく でもとても優しい師に恵まれたお陰で
ずっと茶道を続けて来られたのだと思いとても感謝しております。
茶道を通じてのご縁で臨済宗東福寺派管長福島慶道老師より
号 「博山」 を拝受いたしました。
茶道具がメインではありますが元来変わったことが好きな事もあって
茶道具以外に仕事は膨らんでいます。
バレンタインのチョコレートやフィギュア(キン肉マンシリーズ)、リール(釣り)靴 等々
仕事の幅が増えるたびにスキルアップし益々仕事に意欲が湧いていくようです。
また最近では修理・修復の仕事が増えています。
昔のお道具をまた使えるようにとの思いで修理される方がいます。
素晴らしいお道具に触れることが出来る事も職人としての楽しみでもあります。
現在、伝統工芸の世界は厳しいものがありますが
少しでも良いものを後世に残したいという思いで日々取り組んでおります。